秋山眼科クリニック

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当院に寄せられるご質問の中から抜粋して掲載しております。ご参考にされてください。

Q 正常眼圧緑内障について

去年の11月、正常眼圧の緑内障と言われて、そのとき点眼薬を処方されて1ヶ月後に受診するように言われました。緑内障イコール失明と思い、書店に駆け込み緑内障についての本を読みあさりました。
ますます不安になって、そこの先生は結局「目薬使うかい? どうする? 緑内障ぎりぎりのところだからどっちでもいいよ。」と言いました。
どっちでもいいと言われたらどうしたらいいかわからず、また不安になっています。私はどちらの先生の言葉を信じたらいいのですか?点眼はつけるべきですか?

A.お答えいたします。


まずご理解いただきたいのは、カルテを見ながらでないと正確なことは申しあげられない、できれば診察してからお話をしたいのですが・・かなりご心配のようなのでお返事します。
簡単に言えば 『正常眼圧緑内障』とは、眼圧が正常範囲(21mmHg以下)であるが、緑内障性の視神経の障害(視野異常)が確認されるときで、他のタイプの緑内障と違って眼圧が正常なので診断が複雑です。しかも慢性の経過をたどり、視野欠損がかなり進行してから自覚することが多く、早期発見が極めて重要な病気でもあります。疫学調査では 40歳以上の20人に1人が緑内障でありそのうちの多数が 『正常眼圧緑内障』 であることが判明しています。よって我々眼科医は、眼圧検査だけではこの病気の発見が困難なことをわかっているので、他の視野検査などをうけてもらって総合的に判断し、早期発見・早期治療につとめています。視野異常が確認されれば点眼を開始します。視野異常が自覚できるほど急速に進行することはまずないのですが、ゆっくりでも進行はしていく病気です。会社員さんの余命が60年位と考え、そこまで視野をできるだけ残そうと考えれば、早めから点眼治療を開始することに悪い要素は1つもないと考えます。ただし、毎日続ける点眼治療ですから、ご本人が納得していなければ継続は困難と思われます。
信頼できる病院をひとつに決めて、同じ検査の機械で、定期的に視野検査を受けていけば、進行度合いがはっきりするので、ドクターからもより的確なアドバイスができると思います。セカンドオピニオンを求めて他院を受診することは決して悪いことではありません。医者によって診断に対する考えも様々です。厳しい基準で診断する先生、逆にゆるめの基準で診断する先生などの差があります。どの先生を信頼するかは、患者さん御本人が決めることです。あまり不安にならずに、まずは納得いくまで色々なことをドクターに相談してみるとよいと思います。

Q 白内障

54歳男性です。会社の健康診断で今回初めて白内障と言われショックを受けました。視力は0.7と0.9で今まで通り見えるのです。実は別な眼科に行ったらすぐ手術をしないといずれ失明すると言われすぐ手術日を決めることになりました。説明も聞いたのですがよくわからないまま手術を受けることになり今になって不安になっています。藤岡さんではこれ位の視力でも手術をしてしまいますか?自分は充分みえていて困っていないのですが、手術するべきでしょうか?

A.お答えいたします。


会社員さんの不安なお気持ちよくわかりました。まず白内障とは病気ではありません。人間の目のつくりはカメラにたとえることができます。カメラの中のレンズの部分に相当するのが水晶体という凸レンズのかたちをした透明の部分です。若い頃は透明ですが、これが加齢によって少しずつ白く濁ってきてしまうのが白内障なのです。よってそのままにしていても失明ということはまずありえません。失明とは大変重い意味の言葉です。光を失い全く見えない真っ暗になるわけですから・・。他の病気がなく白内障のみでは失明はしませんのでご安心下さい。
視力0.7と0.9で手術をするかということは簡単にイエス・ノーは言えません。何故なら視力とは患者様の自覚的な見え方を測定した数値であって 同じ0.7でも白内障が進行している目と全く白内障がないくらいの場合があります。また、患者様の職業やライフスタイルによっても0・7では不便な場合と全く問題なく暮らせるという違いがでてきます。ご自分がもやっとする、見ずらい、まぶしい、かすむ、夜の運転が不安、など何かしら不便を感じているのであれば手術を受けられればよいかと思います。白内障は老化現象のひとつなので点眼薬では予防しかできません。進行してしまったものには手術しか治療方法がありません。手術方法も大変進歩して、今では本当に短時間で手術が終わるので患者様の苦痛や負担も少なくなりました。いずれにせよ、手術というものはご本人が納得してから受けるべきですから、もう一度眼科でよくご相談されて理解を深め、納得してから判断する方がいいと思います。

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